まずは金とプラチナの価格について、ご存知の方も多い事と思いますが、
長年プラチナの方が高い時代が長かったものの、2015年初頭に価格が逆転します。
私自身この仕事に長らく従事しておりますが、逆転した時には慣れるまでに少々時間を要しました。
今では、金価格の爆騰も手伝い、金とプラチナはかなりの価格の差が生まれています。
このように金価格が爆騰している昨今ですが、あえて今回はプラチナにスポットライトを当ててみます。
①プラチナとは?そしてその歴史とは?
プラチナが登場したのは、紀元前1500年代の古代エジプトにまで遡るとされています。
現存する最古のプラチナとしては、パリのルーブル博物館所蔵の紀元前 700年頃の「テーペの小箱」と呼ばれる、
化粧入れの銀象嵌の中に埋め込めたものと言われております。
しかし、その当時にプラチナと認識されて使われていたのかどうかはわかっていません。
さて、世界最大のプラチナ産出国は南アフリカとロシアになります。
現在までに、採掘された総量は約2500トンで、この量は1辺が約5mの立方体に相当します。
また、推定埋蔵量はプラチナの宝庫とされている南アフリカのメレンスキー・リーフの鉱床を中心に、
約2万トンと言われています。
プラチナの鉱石にはプラチナ族6元素が含まれており、この鉱石1トンに含まれるプラチナの量は約3グラム、
このように見ると非常に希少な鉱物である事がわかりますね。
今日、プラチナを使ったジュエリーは非常に多く出回っておりますが、それをもたらしたのは、
我々日本人のプラチナ嗜好であり、それが日本を世界一のプラチナ消費国に押し上げた要因でもあります。
結婚指輪一つとってもプラチナ製が非常に多いと感じます。
尚、プラチナ合金では、プラチナの含有量が85%以上あるものが一般的です。
プラチナを95%含有する合金をプラチナ950(表記Pt950)、90%含有する合金をプラチナ900(表記Pt900)、
同じく85%含有する合金をプラチナ850(表記Pt850)といい、アクセサリーにはこれらが多く使われます。
Pt900やPt850を形成する割金(添加する金属)として、最も代表的なものがパラジウム(表記Pd)です。
プラチナと治金的な相性がよく、PtとPdは互いに全組成で溶け合える物質になります。
最近ではパラジウム製のアクセサリーも増えてきております。
②日本でもプラチナが採掘された事がある?
前述の通り、プラチナの最大の産出国は南アフリカ共和国とロシアです。
地質的な条件はこれらの国とは大きく異なりますが、実は日本でもプラチナが発見された記録があります。
記録によると、主なものとしては北海道で、北見、天塩、石狩などの河川の川砂中から椀かけ法で採集されました。
北見の枝幸砂金地帯では、直径6mm、重さ0.64gのプラチナの粒がみつかった事もあり、
一時採掘のための企業化が計画されたとも言われています。
ちなみに、砂プラチナは北海道の他に新潟県でもみつかっています。
さて、というわけで今回はプラチナについて触れてきました。
今は金価格の爆騰により、陰に隠れ気味のプラチナですが、もちろん以前からプラチナ製品は多かったので、
伴ってお買取もかなり多くなっております。
また、プラチナの割金としてご紹介したパラジウム(表記Pd)ですが、このパラジウムもお買取しております。
金製品やプラチナ製品、銀製品にパラジウム製品も、どのようなお品でも、
また、切れていたりちぎれていたりどれだけダメージがあるお品も、喜んでお買取させて頂きます。
ご売却をお考えの際は、是非堺市西区上野芝向ヶ丘町の買取店、堺買取センターにご用命くださいませ。