ダイヤモンドの”4C”について

炭素のみで構成される鉱物のダイヤモンド。

宝石と言えばダイヤモンドと思われる方も多いかと思います。

長い年月を経て地球の内部でつくられたダイヤモンドはまさに大地からのプレゼントと言えるかも知れません。

地球でもっとも硬いダイヤモンドは、よほどの事がない限り傷ついたり、変色する事はありません。

したがってその価値は何十年、何百年と時が流れても決して変わる事はありません。

日々お買取をさせて頂いているダイヤモンドですが、そのような意味では、

ダイヤモンドには”中古”という概念は当てはまらないかも知れません。

というわけで、今回はダイヤモンド、指標になる4Cを特集したいと思います。

4Cとは、Carat(カラット)・Clarity(クラリティ)・Color(カラー)・Cut(カット)から成ります。

それでは、見ていきましょう。

①Carat(カラット)

カラットはダイヤモンドを語る上でよく耳にする言葉でもありますので、最もわかりやすい基準だと思います。

昔、カラットという木の実を天秤の分銅代わりに使った事からこう呼ばれるようになったと言われております。

カラットは、ダイヤモンドの大きさを示すものと思われる方が多いかも知れませんが、実は重量を表します

1カラットは0.2gで、通常は「〇〇ct」と表記され、同じカラットでも直径などの違いで見た目の大きさは若干変化します。

婚約指輪には、0.2~0.5ct前後のラウンドブリリアンカットのダイヤモンドがよく使われます。

また、ダイヤモンドはそのデザインや輝きによって見た目の大きさはずいぶん変化します。

上記で「同じカラットでも直径などの違いで見た目の大きさは若干変化します」と書きましたが、

カラットが同じでも直径が小さく縦長のダイヤモンドもあり、そのようなダイヤモンドはやや輝きも損なわれ、

お買取時の評価要素の一つとなります。

②Clarity(クラリティ)

クラリティは、ダイヤモンドの透明度を表しますが、「質を表す」と言い換えてもいいかも知れません。

10倍の双眼顕微鏡やルーペを通してダイヤモンド内の傷(クラックなど)や内包物(カーボンなど)の有無によって判定されます。

当然ながら傷や不純物がなく透明なものほど価値が高くなります。

ダイヤモンドは、あくまで天然のものです。

長い間、想像を超えるエネルギーを受けて地中で結晶していくまでには、

さまざまな不純物が含まれてしまう事はある意味では当然と言えます。

フローレスと呼ばれるまったく完璧なダイヤモンドというものもありますが、通常はある程度の不純物が混ざり込みます。

そのダイヤモンドに含まれる不純物質の量や微少欠点を判定してランキングしたものがクラリティになります。

肉眼では見分けにくいのですが、ダイヤモンドに付属の鑑定書には各鑑定機関による厳密な検査によるデータが記載されています。

お持ちの方は是非参考にして頂ければと思います。

各ランクごとに、ダイヤモンドの価格は大きく左右されます。

かなりざっくりですが、下記にようにランク付けされています。

・FL IF・・・無傷

・VVS1 VVS2・・・ごく少量の内包物

・VS1 VS2・・・わずかな内包物

・SI1 SI2・・・多少の内包物

・I1 I2・・・内包物が肉眼で見える

③Color(カラー)

無色透明であればあるほど、希少価値は高まり、それにつれて価格は上昇します。

ダイヤモンドの頭文字でもあるDカラーが最も無色透明に近く、アルファベット順にZに近づくほど、黄色だったり茶色を帯びていきます。

鉱山でとれるダイヤモンドの原石のほとんどは黄色みを帯びている事が普通であり、

それ故に無色透明なダイヤモンドの原石は非常に希少価値の高いものとなります。

前述通り、評価の基準はDiamondの頭文字Dカラーから始まりアルファベット順にZに近づくほど評価が下がっていきます。

国内ではG.I.Aの基準石マスターストーンにもとづいて厳密に比較されながら判定されます。

例えば、普通の人がEカラーとDカラーとのわずかな色の違いを見分ける事は困難です。

DカラーとHカラーの差であれば若干わかるかなといった具合です。

④Cut(カット)

ダイヤモンドはカットする事によって面を多くして光が乱反射する事で、神秘的な輝きが得られます。

形がどれだけ正確に磨かれているか、研磨の状態によってランク付けされています。

誰でも一度は耳にした事があると思われる「ラウンドブリリアントカット」。

その洗練されたダイヤモンドの研磨技術はすでに完成されたもので、

ダイヤモンドの魅力を引き出すダイナミックな58面体のカットは人間の生み出したすばらしい高度テクニックの一つだと思います。

カット評価は、カット比率、左右の対象度、研磨状態などをそれぞれに採点し総合的に判断されます。

肉眼で見るダイヤモンドの輝きに一番影響するのはカットです。

研磨では、なるべく多くのダイヤモンドを市場に供給するために、

質の良い原石からより大きなダイヤモンドにカットする事が求められます。

質に重きをおいて磨けば、高価なダイヤモンドはだんだん小さくなります。

それを嫌がって大きさに重きをおいて不純物やプロポーションを無視したままだと質の低下を招き、

これもまた単価の低下につながるため、バランスを考えてカットされています。

 

ダイヤモンドの世界は非常に奥深く、査定するにも数日研修を受けただけで査定できるようなものではないですが、

私自身、この業界には20年近く身を置いており、また、ダイヤモンドにはずっと携わってきたので、

査定、お買取金額共に自信を持っております。

ご売却の際は、是非、堺市西区上野芝向ヶ丘町の買取店、堺買取センターにご用命くださいませ。