①オメガのスピードマスター、ムーンウォッチとは?
オメガのスピードマスター、ムーンウォッチは、人類初の月面着陸時に身に着けられていた時計として広く知られています。
オメガのスピードマスターと言うと、ブランドの中でも定番のモデルですし、充実した機能面はもちろん、
ムーンウォッチとしての逸話も数多く存在し、オメガファンのみならず時計ファンに人気のモデルです。
今回はそんなオメガのスピードマスター、ムーンウォッチの歴史や特徴、レアモデルについて紹介します。
②歴史
オメガのスピードマスター、ムーンウォッチは、1968年にスピードマスターモデルの”第5世代”として登場しました。
このモデルを最も有名にさせた出来事としては、何と言っても1969年7月の人類初の月面着陸です。
アポロ11号のクルーが身に着けていた時計がこのスピードマスターのモデルでした。
この時以外にも計6回の月面着陸に関するミッションすべてに携行されていた事もあり、
スピードマスターモデルが「ムーンウォッチ」として呼ばれるようになった事が由来です。
1970年頃からは、裏蓋に「THE FIRST WATCH WORN ON THE MOON」の刻印が入るようにもなりました。
また、1970年のアポロ13号計画では、さらにスピードマスターモデルの信頼を勝ち取る出来事が起こります。
アポロ13号の乗組員たちは、計画を終えた帰還時に酸素タンクが爆発し、軌道からずれてしまい、
計器類も使えないという危機的な状況に陥りました。
助かる方法は14秒間のエンジン噴射を行い、正確な軌道に戻す事でした。
しかし、電子系統は使えない状況です。
そんな中、活躍したのがオメガのスピードマスターでした。
アポロ13号の乗組員たちは、スピードマスターのクロノグラフ機能を使い、無事地球への帰還を果たします。
この出来事により、スピードマスターはさらに大きな信頼を得る事になります。
③外装
オメガのスピードマスターは、その逸話から宇宙のイメージが強いですが、元々はレーシング時計として開発されたものでした。
そのため、ベゼルにはタキメーターが表示されています。
それまでタキメーターは文字盤に表示されていたため、初めてベゼルに表示された時計とも言えます。
また、針や文字盤においても視認性を重視した作りとなっています。
④ムーブメント
ムーンウォッチモデルは現行モデルも存在する時計ですが、原型である第5世代の同モデルの多くの要素を受け継いでいます。
その中でもムーブメントについて、当時のスピードマスターは、ムーブメント製造会社である、
レマニア製の手巻きムーブメントを搭載していました。
そして、現在のムーンウォッチモデルも、同じく機構の手巻きムーブメントを搭載しています。
シーマスターやコンステレーションなど、他モデルは自動巻きが主流ですが、
ムーンウォッチと呼ばれるスピードマスターモデルは手巻きモデルを搭載しています。
⑤希少性のあるモデル(文字盤)と限定モデル
・文字盤(下がりr)
”OMEGA”下の”Speedmaster”に注目です。
逆にわかりづらくなるかなと思い、印は入れませんでしたが、左側が普通の刻印、
右側が下がりrと呼ばれる刻印です。
下がりrは1980年代の文字盤に見られますが、下がりrの流通量は多く、
今現在はさほどのプレミアはついておりませんが、近年のヴィンテージ時計のブームにより、注目の集まる1本です。
・限定モデル(Ref.3578.51)
スヌーピーはNASAの公式アイコンとして、宇宙開発を陰ながら支えてきました。
その後、有人宇宙飛行のミッション成功に貢献した人や企業を称える「シルバー・スヌーピー賞」が設立されました。
オメガは、アポロ13号の乗組員たちの窮地を救ったとして、1970年に受賞しました。
これを記念して2003年に登場したのがコラボウォッチRef.3578.51です。
限定数は5441本。これはアポロ13号の活動時間である142時間54分41秒に由来しています。
・限定モデル(Ref.311.32.42.30.04.003)
こちらもスヌーピーにまつわるモデルになります。
2015年、受賞45周年を記念して、Ref.311.32.42.30.04.003が発売されました。
限定数は1970年に合わせ、ズバリ1970本です。
3578.51よりも数が少ないため、相場価格はこちらのほうが高くなっております。
今回はOMEGA(オメガ)について、また、その中でも定番であるスピードマスター、
ムーンウォッチについて触れてきました。
やはりオメガも好きな方が多いブランドですので、伴ってお買取機会も多いブランドです。
もちろんですが、高価お買取となっております。
今まで20年近く、時には動いていないお品、ベルトが無いお品、針が取れてしまっているお品、
様々なオメガのお品をお買取して参りましたが、今後も高価お買取でお迎え致しますので、
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