①オメガの歴史
スイス時計産業の中心地として名高いジュラ山脈のラ・ショー・ド・フォンに、
時計師ルイ・ブランが創設した懐中時計の組み立て工房から始まります。
1900年代初頭に「これ以上の到達は不可能、究極」の意味を込め、ギリシャ語の最終文字「Ω=オメガ」をブランド名としました。
オメガの歴史は精度追及の歴史とも言われるほど、様々な公式時計に採用されており、1932年ロサンゼルス五輪で公式時計を担当、
以後公式時計担当最多を誇る常連メーカーになりました。
1969年、アポロ11号の月面着陸にアームストロング船長と共に歴史に名を記し、1970年、アポロ13号の最悪のトラブルに、
乗組員の地球生還に『スピードマスター』が貢献し、世界中にその名と高精度な機構を広めていきました。
近年の「コーアクシャル脱進機」の開発と進化は、時計のエポックメイキングとして大いに注目されており、今尚成長し続けています。
オメガがオリンピックで公式計時を担当するのは、2010年のバンクーバー冬季大会で24回目となり、
約80年にわたってスポーツ時計として、国際オリンピック委員会との固いパートナーシップが築かれており、
更には2012年に開催されるロンドン夏季大会、さらに2014年のソチ、
そして2016年のリオデジャネイロでも公式タイムキーパーに任命されています。
いわばオリンピック史における証言者といっても過言では無いと思います。
そしてオメガは、その責務を果たす世界でも唯一の時計会社となりました。
②シリーズは?
2-1.スピードマスター
スピードマスターは、シーマスターの派生モデルとしてドライビング用に開発されたタキメーター付のクロノグラフモデルです。
アポロ計画を推進していたNASA(アメリカ航空宇宙局)の装備担当官の目に留まり、
過酷な宇宙環境をシミュレーションした11項目に及ぶ厳格なテストを行った結果、唯一パスしたのが「スピードマスター」というのは有名な話。
1969年にはアポロ11号で人類と共に初の月面着陸を果たし「ムーンウォッチ」という名も与えられています。
2-2.シーマスター
シーマスターは第二次世界大戦中にイギリス軍に供給された防水時計「マリーン」から発展したモデルであり、
市販用に改良されさらに防水性能を高めたモデルがシーマスターとなりました。
1970年の油田調査「ヤヌス計画」では「シーマスター600」を着けたダイバーが、250mの深海で耐水圧記録を樹立、
1981年にはイタリア エルバ島沖で、フランス人ダイバーであるジャック・マイヨールが水深101メートル、
というダイビングの世界記録を樹立した際にも、シーマスター」が着用されています。
2-3.コンステレーション
オメガ史上初の自動巻き腕時計、更には全製品が公認クロノメーターという、まさに革命的なモデルとして生まれたコンステレーション。
しなやかな美しさをまとった優美なフォルムに、特徴的な4つの爪、コンステレーション(星座)を表す文字盤6時位置にある「星」と裏蓋の「天文台と星座」、
斬新なデザインと精緻さの絶妙な調和による秀麗なモデルです。
ハリウッド女優やトップスター達が愛用しており、セレブリティ御用達時計の代名詞とも言われています。
2-4.デ・ビル
1960年「シーマスター デ・ビル」として、シーマスターの中の一つのラインとして登場したのが始まりです。
当初は文字盤にデ・ビルの名称は入らず、単にシーマスターの薄型モデルという位置づけでしたが、
1963年から4年間シーマスターデビルのダブルネームが生産され、1967年には確立した「デ・ビル」となりました。
都市・街という意味を持ち、そのクラシカルなデザインとその実用性で確率したラインとなり、
今ではオメガ4大モデルの仲間入りとなり、豊富なデザインで展開しています。
③付属するカードが3枚あるのは?
3-1.国際保証書(ギャランティカード)
このカードはお買い上げ日から24ヵ月間、またコーアクシャル脱進機搭載の時計は36ヵ月間オメガより保証を受けることができます。
型番、シリアル番号、購入日、購入店が記載されています。
3-2.クロノメーター証明書とピクトグラムカード(機能表示)
ここからは2枚一気にいきます。
クロノメーター証明書とは、スイス認定機関のクロノメーター認定協会(通称COSC)が行う厳しい規格に合格した製品であることを証明するカードです。
シリアルナンバー・リファレンスナンバーが記載されています。
また、ピクトグラムカード(機能表示)には時計の機能をアイコンにし表示しています。
扇形のマークの中にはそれぞれ時計としての特徴がマークされているので、一目でその時計の持つ機能が分かります。
ちなみにですが、ピクトグラムカードは並行輸入品のみに付属しており、国内正規品には付属してきません。
ここまで、オメガの歴史やシリーズ、付属するカードをご紹介しましたが、
次回はリファレンス(型番)の読み方や、代表的なムーブメント(機械)をご紹介させて頂きたいと思います。
オメガも高価お買取のお品として、数えきれない本数をお買取して参りました。
今後も高価お買取でお迎え致しますので、ご売却の際は是非ご用命頂ければと思います。