①IWCの歴史ほか
時計好きな方ならご存知かと思いますが、IWCとは、インターナショナル・ウォッチ・カンパニーを略したもので、
インターと略して呼ばれることもあるスイス・シャフハウゼン生まれの時計メーカーの一つです。
創業は1868年と大変古い老舗の高級ブランドで、世界的に認められているスイス時計の技術、
自動化の最先端技術を追求するアメリカの技術を融合させた、アメリカ向けの懐中時計の販売目的のブランドでした。
その後、懐中時計から腕時計へと需要が移り変わる中で、1915年から腕時計づくりに参入した伝統ある時計ブランドです。
設計や技術はもちろんですが、材質などにもこだわりを見せた製品を開発しており、
その性能においては大変信頼出来る時計ブランドと言えます。
お客様でもお好きな方が大変多いブランドの一つです。
デザイン的にはシンプルなものが多く、ロレックスのような派手さはありませんが、
それがむしろ長い間支持され続けてきた理由の一つでもあるように思います。
宝石などを散りばめた派手な作りの時計は、場合によってはむしろ下品に見えてしまったり、
分不相応に見えてしまったりする事もありますが、シンプルなデザイン故にTPOや年代を選ばず利用できるという魅力があります。
1900年代後半にはポルシェデザインの時計も手がけており、更に人気を増す事になります。
IWC(インターナショナル)は高級ブランドですが、比較的安価なものから用意されており、
若者の間でも大変人気の高い時計が数多く販売されています。
そうなりますと、もちろん中古品でも人気が高く、値落ちしないで取引されていますし、いまだ懐中時計の人気も衰えていません。
②シリーズは?
2-1.ポルトギーゼ
IWCと言えばまずこのモデルを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
IWCのシリーズをご紹介する上で、外せないモデルですね。
洗練されたデザインが売りの、IWCきっての人気モデルです。
特に、ポルトギーゼ・クロノグラフは、1998年の登場以来IWCの最も人気のあるモデルとして君臨しています。
2-2.パイロットウォッチ
IWCと言えば、軍用時計として開発された“パイロットウォッチ”のイメージが強いメーカーでもあります。
その中でもマークシリーズは、1994年のマーク12から続くパイロットウォッチです。
2016年には新作のマーク18が発表されました。
マークシリーズの特徴は視認性の高さとどんなシーンにも合わせられる使い勝手の良さです。
また、パイロットがコックピットで受ける磁気の影響も想定し、通常以上の耐磁性能を備えています。
2-3.ポートフィノ
シンプルなデザインが特徴のポートフィノです。
時代によりトレンドのデザインやサイズ感が反映されており、新旧で様々なバリエーションがあります。
1990年代のポートフィノは筆記体のロゴやフィッシュクラウン(魚マークのリューズ)など、現行モデルにはない魅力があります。
近年のポートフィノであれば、40mm付近のサイズとなり、今風なサイズ感で着けることができます。
2-4.アクアタイマー
アクアタイマーの通常モデル(3針モデル)は、2000m防水を誇る本格的なダイバーズウォッチです。
なお、アクアタイマー・クロノグラフや、現行アクアタイマーは300m防水です。
(ロレックスのサブマリーナやオメガのシーマスターは300m防水)
回転ベゼルにもこだわりがあり、世代により回転ベゼルに変化がある点も特徴です。
また、替えバンドを入手すれば、簡単操作でバンド変更ができる点も特徴になるかと思います。
2-5.インヂュニア
従来インヂュニアは、“耐磁時計”であり、ジェラルド・ジェンタ氏がデザインした個性のあるデザインが魅力なシリーズでした。
つまり、個性的なスペック、個性的なデザインをもつ“個性のIWC”でした。
しかし、最近は“耐磁時計”というコンセプトを止め、デザインもラウンド型に改めました。
現在のデザインは、かつてのGSTシリーズを彷彿させる“質実剛健”的なスポーツデザインになり、
以前よりも幅広い層に受け入れやすいデザインになっているという印象です。
2-6.ダヴィンチ
ダヴィンチのイメージは、なんと言っても「IWC独自の永久カレンダークロノグラフ」です。
通常は、永久カレンダーとクロノグラフを組み合わせたこの機構は、超高額なお値段がしますが、
その常識を覆し、この機構を“超高額”でないお値段で登場させた1985年の、
「ダヴィンチ・パーペチュアルカレンダー」は時計史に残る名作です。
そのため、時計に明るい方にとって、「ダヴィンチ=永久カレンダークロノグラフ」というイメージがあり、
“永久カレンダーが定番”という特殊なシリーズです。
また、ダヴィンチのデザインを説明する上で重要な点は、ケースの形です。
初期モデルは6角形の形をしたケースでしたが、1985~2007年は、ラウンド型ケースでした。
1980年代に登場したこのケースは、今見るとなんともレトロ感があります。
そして、2007年以降はケースがトノー型へ変更されますが、こちらも個性的なデザインです。
さらに2017年、ダヴィンチは再びラウンド型に変更されました。
このように、ケースデザインが時代により大きく変わる点も、ダヴィンチの特徴です。
“時代によりケースの形状が異なる点”と“永久カレンダークロノグラフ以外も存在する点”を組み合わせると、
定番モデルではない「外しのIWC」として重宝できる存在かもしれません。
今回の記事は以上となりますが、シリーズについてまとめると、
先の3シリーズ、ポルトギーゼ、パイロットウォッチ、ポートフィノは安定の人気モデル寄り、
少し個性的なモデルがお好みの方は、アクアタイマー、インヂュニア、ダヴィンチかなといったイメージです。
(あくまで個人的なイメージではありますが)
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