本日はブランド時計の豆知識をいくつかご紹介致します。
①クオーツ時計の始まりとは?
クオーツ時計とは、あえての説明は必要ない方も多いかと思いますが、電池式の時計を指します。
そして、世界初のクオーツ時計は、1969年に日本の時計メーカーである、セイコーから発売されました。
お手頃な価格の上に正確な時間を刻むこのクオーツ時計の発売は、
機械式高級時計の製造で有名なスイスの時計産業に多大な影響を与える事になります。
この影響により、スイス時計メーカーの数多くは事業縮小や倒産に追い込まれるほどでした。
やむを得ずクオーツ時計製造への転換をするメーカーも現れました。
現在、世界における時計製造のうち、9割以上をクオーツ時計が占めています。
高価な高級機械式時計の製造は1割以下という事になります。
②ブランド時計の始まりとは?
高級時計といえば、スイス製機械式時計を真っ先に挙げる方が大多数だと思います。
オメガ、タグ・ホイヤー、ブライトリング、などの数多くの有名時計ブランドはスイスが発祥の地となりました。
世界で最も有名な時計ブランドとなったロレックスは、1905年、ドイツ生まれのハンス・ウィルスドルフにより、
ロンドンでウィルスドルフ&デイビスという社名で創業されました。
後にスイスのジュネーヴへ移り、社名をモントレ・ロレックス (Montres Rolex S.A.)へ変更しました。
その他、元々宝飾ブランドであったカルティエはフランス、そしてブルガリはイタリアのブランドです。
③時計の風防について
風防は文字盤を覆っているガラスの部分を指します。
時計の風防に使用されている材質としては、サファイアガラス、プラスチック、ミネラルガラスの3種類があります。
ロレックスをはじめとするほとんどの高級ブランド機械式時計には、サファイアガラスが使われています。
そのサファイアガラスは何と日本国内でも生産されています!
サファイアガラスは合成サファイアで作られている無色透明のガラスです。
合成サファイア並びに、合成石は天然宝石と同じ化学組成と結晶構造を持った石であり、
色、光沢、硬度、密度、光の屈折率、などの性質も天然石と同じです。
合成するにあたり、不純物の種類や量の配合により結晶の成長条件を操作し、
天然石よりも色鮮やかなものや透明度の高いものを作る事が可能です。
ここまでの部分で「ん?」と思われた方もいらっしゃるかも知れませんが、サファイアは青を意味する言葉です。
無色透明のものは、ホワイト・サファイアと呼ばれます。
このホワイト・サファイアは、ダイヤモンドの次に硬い硬度を持ち、
ダイヤモンドのイミテーション(模造品)として使われる事もありますが、
合成ホワイト・サファイアの需要は工業的用途に多くあります。
時計の風防以外ですと、レコードの針などにも使用されています。
サファイアガラスは、加工が難しく、品質管理がとても困難なガラスです。
世界で使われているサファイアガラス風防の5割は日本のメーカーが製造しています。
風防用の円盤状にするためには、棒状の合成サファイアを均一にスライスできる技術が必要とされますが、
その特殊な技術を持つメーカーは世界に数社しか存在しないと言われ、その数少ない業者の1つが日本のメーカーなのです。
ちなみに、このサファイアガラス風防の他に、機械式時計に無くてはならないヒゲゼンマイというパーツがありますが、
このパーツは専門メーカーのスイスのニヴァロック社と日本のセイコーのみで製造されています。
私自身、約20年間この仕事に携わってくる中で、時計とはずっと付き合ってきました。
ロレックスはもちろんのこと、IWCやオーデマ・ピゲ、オメガ、カルティエ、コルム、ジャガールクルト、ショパール、
ゼニス、チュードル、パテック・フィリップ、パネライ、ハミルトン、ピアジェ、ブラントリング、フランクミュラー、
ブルガリ、ブレゲ、ボーム&メルシエ、ラドー、ランゲ&ゾーネ、ロンジン、ウブロなどなど・・・
挙げるとキリがないですが、様々な時計に触れてきましたので、その分、査定も的確にさせて頂きます。
コレクション整理に生前整理、遺品整理、その他お使いにならない時計が出てきた時に、
是非、堺市西区上野芝向ヶ丘町の買取店、堺買取センターにご用命くださいませ。