①コイル切手
切手は、何枚かがつながった形(シート)になっています。
シートの縁には余白があり、切手を切り離しやすいように、切手と切手の間や切手と余白の間には、
小さな穴がミシン目のようにあいています。
これは目打(めうち)と呼ばれ、シートから切り離した1枚の切手の周囲は、ギザギザ状になります。
これが通常の切手ですが、コイル切手は、目打ちが無い状態の切手を表します。
コイル切手は、切手の自動販売機で販売されている切手に良く見られていました。
機械にセットしやすいように、切手が製造されているからだそうです。
②新高山切手
富士山といえば、日本で一番高い山。
1923年当時、日本は統治時代で、日本で最も高い山は富士山ではなく台湾にある新高山(玉山)という山でした。
皇太子裕仁(後の昭和天皇)の、 台湾訪問記念切手に描かれた“新高山(玉山)”は、標高3,952mでした。
3,776mの富士山より176mも高く、切手にもなっています。
③切手のギザギザ
切手の周りのギザギザは、1枚をシートから切り取るときに、切りやすくするためについています。
切手が初めて発行されたときには、切り取り線はついておらず、ハサミで切るタイプのものでした。
しかし、ハサミで切ると、大きさが異なったり、間違えて切ってしまったりなど使い勝手が悪かったので、目打ち(ミシン目)をつけることになりました。
シールタイプの切手は切り取る必要がないのでついておりません。
④シール切手の誕生
裏面を濡らさなくても、剥がすだけで貼れるシール式の切手があります。
可愛らしいキャラクターものもあって、人気の切手です。
この方式はアメリカのシール会社が作ったもので、アフリカ西海岸に位置する、シエラレオネという所が、一番最初に発行しました。
日本では1989年にシール式切手が発売されました。
お手紙を出す際に普通の切手ではなく、一味違った可愛いらしいシール切手を使用することで、お手紙を受け取ることが一層楽しくなりそうです。
⑤寄付金切手とは
寄付金切手とは、上記画像のように額面に50円+5や、80円+20などと書かれており、
郵便料金として使用できる金額(額面)に寄附金を上乗せした価格で販売される切手のことです。
例えば50円+5の寄付金切手は、購入する際に、55円を支払います。
しかし、使用できる金額は50円となっています(お買取の際もこの50円が買取対象となります)。
日本で最初の寄附金付切手は、1937年6月1日に発行されました、愛国切手です。
国内各地に飛行場を整備する基金の募金を呼びかけるものでした。
第二次世界大戦中には軍事費募金のための寄附金付切手が発行されたりしました。
戦後になると、社会事業共同募金のための寄附金付切手が発行されたのを皮切りに、1964年東京オリンピックや、
日本万国博覧会などの国家的事業のための寄附金付切手が発行されたりもしました。
東京オリンピックの寄附金付き切手は、3年間6回にわたって発行されました。
当時の実施種目の20競技を描いており、額面5円に対し、寄附金5円でした。
最近では、東日本大震災の被災者支援のための寄附金付切手を発行されております。